株式投資の世界でインベストメントを行うと選択した後、どの株式市場からインベストメントを行う企業を抽出するかを決断しなくてはなりません。
もちろん、複数の株式市場から複数の企業を抽出しても構いませんが、抽出した理由は目的(WHY)=『お金を稼ぐこと』に沿う必要があります。
そして、今回の株式市場の選択では『稼ぎたい額』の度合いが肝になります。
日本の東京証券取引所第一部、米国のニューヨーク証券取引所など、大企業が数多く所属する株式市場は「稼げる額の規模」が小さい傾向があります。
また、ベンチャー企業が多く所属する日本のJASDAQや東証二部、米国のNASDAQであっても株式市場全体で見た場合は「稼げる額の規模」が小さい傾向があります。
対して、日本の東証マザーズでは「稼げる額の規模」が大きい傾向があります。
ボラティリティと目的の整合性
前述した「稼げる額の規模」はボラティリティを指標として計ることが出来ます。
<ボラティリティ>
株式市場においては、株価の値動きの乱高下や幅の度合いを指す。広義の意味では数値やデータのばらつき具合を指す。株式市場に関わるボラティリティには、株価や株価指数などの過去の値動きから計算される「ヒストリカル・ボラティリティ」とオプション価格から計算される「インプライド・ボラティリティ」の2つがあるが、本ブログで用いるボラティリティは断りが無い限り「ヒストリカル・ボラティリティ」を指す。
ボラティリティが高い(=株価の値動きの乱高下や幅が大きい)程「稼げる額の規模」は大きく、ボラティリティが低い(=株価の値動きの乱高下や幅が小さい)程「稼げる額の規模」は小さくなります。
その反面、ボラティリティとリスクは表裏一体であることから、ボラティリティが高い(=稼げる額の規模が大きい)程、リスク(=失う額の規模)も高くなります。
よって、目的(WHY)である『お金を稼ぐこと』に付随して、「どの程度の資金で」「どの程度の額を」「どの程度の期間で」稼ぎたいのかをここで見つめ直す必要があります。
100万円の資金で10万円を1年間で稼ぎたいのであれば過大なリスクを冒す必要はなく、ボラティリティが低い状況下に身を置くことが最良の術です。
100万円の資金で100万円を1年間で稼ぎたいのであればリスクを冒してでも、ボラティリティが高い状況に身を投じるべきです。
どの様な状況下に身を置くべきなのかは「資金量」「稼ぎたい額」「稼ぐための期間」によって異なります。
リスクと危険
ボラティリティが高い低いに関わらず、両方の状況で共通に言えることは「リスクは冒しても危険は冒すな」ということです。
リスクは受け入れるもの、危険は避けるものであることからも、ボラティリティが低いからといって危険度も低いことではありません。
類義する2つの言葉(リスクと危険)には注意が必要です。
2つの投資法
インベストメントの投資法は「漸進的投資法」と「飛躍的投資法」に大きく2つに区分されます。
「漸進的投資法」はリスクを可能な限り抑え、資金量に対して小さくも安定的なリターンを目指す投資法です。
投資活動により生計を立てている方や、本業に加えて投資活動によりプラスアルファの収入を求める方に適していることが多いです。
「飛躍的投資法」はリスクを大きく取り、資金量に対して大きなリターンを目指す投資法です。
所謂「一発逆転」を目指す方は飛躍的投資法が適していることが多いです。
